2014年 07月 13日
風が訪れる琉球 |
毎年、このシーズンになると
南国を旅する
特に沖縄には、日本のルーツとでも言うか
「日本が失ったなにか」がある気がして
僕の興味を強くそそる地でもある
琉球王朝の王城、首里城が1879年に廃城となり
1945年には米軍により占領された歴史を持つ沖縄
先駆者達は、この地で多くの血と汗を流し
ニクソン政権1969年に日本に返還
それから、沖縄は独自の文化を気付き現代に至る
米軍基地が今尚点在するその地には
様々な考えがあるのであるのだが
私的には、ここまで米国が守ってきた地も珍しいと感じる
日米の友好の地としてだけではなく
南からの攻撃拠点とならないように米軍が包囲網を気付くからこそ
日本も守られている現実があるとさえ思うことがある
この地の人々は、素晴らしい心を持ち
古きを重んじる人々も多々
傷を大きく背負ったからこそ伝わる昔話
なんだか我々は、この地に学ぶものがあるのではないか
そう思うのである
過去にあまり類を見ない台風が接近するとのことで
不安な要素も満載であったが
台風到着よりも一日早く、沖縄入り
北上したが、天候の悪化を考え
急遽、ホテルを変更
台風に備える
そして暴風と共に台風が沖縄へ
ホテルは、類を見ない台風に備えて
補強から対策、全てにおいてしっかり行っていたことに
「台風が毎年来る」この地の危機管理能力の高さにも関心
是非とも本土の各企業もこの時期に見に来ては?とさえ感じた
暴風域に入った台風は、突風と共に雨
そして突風によって大地からはがされた大きな木が
空を舞うこともしばしば目にした
駐車場に並んだ車のまわりには防風林がしっかり植わっているのだが
どこからともなく飛んできた大木が、一瞬にして車の天井を押しつぶす
実を言うと私が停めたレンタカーの隣の車は、そんな被害に合い
屋根がばっちりへこんでいた
そんな台風を、ホテルの中で眺めるのも
最初こそ抵抗があったが
ある意味貴重な体験でもあった
台風が去り
傷跡の残る道を走りながら
嘗て福島の震災の時に
弊社の社員達と見たあの地を思い出す
そんな中でも何よりも感動したこと
道で大木を処理する人々は
汗を流しながらも笑顔を忘れていない
悲しみだけを背負えば
人は負の道へと走る
しかし
悲しみを超えれば
そこに笑顔を残さなくてはいけないということに気が付く
人を妬み
人を粗末にすれば
人は人から離れていく
この地の人々は
毎年来る台風を通じて
危機管理をしっかりと持ち
壊れた家や道を何度も直しながら
笑ってきた
勝手にそんなことを感じた
晴天には後半ではあったが恵まれて
南国の素晴らしいアングラー仲間と
リーフで、竿を振ることができた
海を見ながら
なんとも不思議な感覚になれる地
ハワイにも海外の南国にも無い独自の雰囲気
ここは日本であり
自分が日本人であると感じれる
毎日、都会の真ん中で
全力で働く
全力で働くと
いつの間にか疲れがたまる
疲れがたまったなら思いっきり休んでみる
理屈や理論で、自己防衛しても
結果は自分に厳しい
それはまるで台風のように
どんなに願っても、風は吹き荒れる
吹き荒れた風の後は
前を向いてもう一度町を片付ける
釣りでも人生でも
同じ部分を感じる
エゴや偏った考え
自己主張や人の裏話
どんな世界でも同じ
真実は語らない
真実はもっと重く
そしてもっと大きく自分に帰る
南の島で古きより歴史を歩み
他国の侵略や、都会の観光のエゴ
いろんなものを抱えてても
真実は語る
なんくるないさ
この言葉はそんなに軽い言葉ではない
人生を深く思い、様々な苦難の中、生まれた強い魂の言霊
経済、政治
全てにおいてその成長速度は年々増していく
この速度を非難するだけの人は、所詮何も変えられない文句を言うだけに終わる
本気で変えたいのなら、どこまで本気なのか
自己を売り込む為に語る人の多き悲しきこと
自己の妄想と想像だけで
勉学無くして前に行ったと思っても
実はひとりよがり
サラリーマンの頃から
日系企業から外資にヘッドハントされ
私も随分と無理をして企業を急成長させてきた
歴史や当時の戦略に目を通しながら
先人の言霊を拾うことが、もはやライフワークなほどに
無論、365日 24時間
普通に目標のことだけを考えて
10円玉を数えて
手元にあるお金も尽きていたような掛け出しの頃
自分に何が足りないのか
そんなことばかりを詰めてきた
気付けばリゾートの一室から海を眺め
技術なんてことよりも
言霊を探す
成功や成果も
下手な論理なんかを超え
魂の風吹くがままに
現れては消え
消えては現れる
不屈の意志で
儀
技
を磨き
前に進むことに背を向けなければ
いつか何かが動いてくる
疲れたときに
自分がほっとできる場所を築いてみる
笑いながら真剣に
人を大事に
自分を大事に
輪だけではなく
エゴや思い込みだけでなく
人を幸せにできるように
子供達に本当に必要なのは
デモ活動でもクーデターでもない
本当に残してやる
それには必要なことは何か
わかるだろう
わからないなら未熟だと思えばいい
しかし
未熟 未熟と語るだけなら
それは本当の不屈ではない
南の風の地は
いろんなことを体験させてくれた
勝手に学んだとでもいうのか
なんとも不思議なことを感じる沖縄
最後の晩に
ホテル内のチャンネルで
映画 「ソーシャルネットワーク」が流れていた
シリコンバレーにいた頃の
同じマンションに住んでいた
スタンフォードの友人達は今どんなことをしてるんだろう
なんて考えたり
週があければまた全力で
自分も
なんくるないさ
by fourseasonss
| 2014-07-13 00:05
| 旅ほか