2013年 04月 22日
辿り着いた本州の聖地 |
T川本流
随分と前から意識していた
本州勢スペイの聖地といっても過言ではない本流
セミナーでお会いすることができた
Hさんとご一緒できる機会に恵まれ
本流に揺られに高速を走る
天候は、低下気味
気温も下がり、遠征中は雨が振る見込み
水温の具合からしても
流し始めが8時過ぎでもいいでしょう
というHさんのアドバイスで
いつもよりぐっすりと眠った為
朝は遅めの現地入り
すれ違う車も
レジャーに向かう車両と
いつもとは違う景色が目に飛び込んでくる
Hさんにお願いしていた
年券をいただき
本州のスペイを永年引っ張って来た
中心的存在でもあるTAKさんに朝一にお会いして
この川の話を伺うこともできた
この場所で新参者の私にも
気さくにアドバイスを投げていただき
改めて永年何故ご本人が業界を引っ張ってこられたのかが理解できた
本州屈指の難しさを誇るT川は
見るからに水深も深く
攻め方を考えさせられる川
そして冬季放流された魚達がワイルド化し
その数も多くはない
水の押しも強く
当たりの出方も想像できる
まさに
これからの自分に必要な
「自分の釣りをどう組み立てていけるか」
を考えられる聖地にやっと辿り着いた
初日は鶯の声が心地よく耳に届く
穏やかな気候
これから徐々に崩れて来るだろう
風はまだそこまで吹き荒れてはいない
CraftS TR #7にシステムを組んで
心地よい水辺に立つ
北の大地の仲間達から学んだこと
そし北米の地で学んだこと
様々な引出しを見せてくれた人々のことを思いながら
この川に身を置いてみる
無論、Hさん、TAKさんからいただいたアドバイスも
大きくシステムに反映して
流れを叩いていく
難しい
とにかく難しい
そして
いろんなことを考えられる
こうしたらどうだ
ああしたらどうだ
今の自分に欠けて来ていた
どうしたら魚へもっとプレゼンテーションができるのか
どんどん課題が出てくる
そして小さな春の訪れのように
T川初めての魚が挨拶に来てくれた
この地で育った
その魚体は
傷や鱗の欠け方ひとつを取っても
荒々しくも美しい
徐々に吹き荒れる風の中
苦戦を強いられるであろう
明日への準備を整えながら
夜は早めに就寝
そして翌日
天候は雨
Simms G4を身に纏い
昨日とはまるで違う外気温の中
ひとりで川に身を置く
シンクティップはT18まで使用して
深い水底にいるであろう
虹色の怪人へアプローチを開始
そんな中
馬の背からトロ場へと変わる流れの中
コツンとも行かない
コッという明白なコンタクト
同時に竿を立てても
載ってこなかった
ラインスラックをしっかり見ていれば
と後悔
大事な引出しを改めて思い出す
風も雨も
今日は容赦なく打ち付けてくる
G4に当たる水の音が激しさを増し
やがて雲の本流も流れを変え
晴れ間が覗いてくれた
それと同時にツバメ達が
盛んに川の流れの上空を旋回し始める
何かがハッチしている
そして大きなモワッとしたライズ
水の中を想像しながら
シンクレートを落としてプレゼンテーション
モワッとしたライズの主には足りなかったけれど
T川の銀系化した一回り大きな魚体が微笑んでくれた
その尾鰭は長い旅路にも耐えられるほど鋭く
透明な美しいもの
体全身を銀色にし
旅支度か旅を終えたその魚体は
どんな技術でも出せないほどの美しさ
素晴らしい自然の美しさに感謝して
優しくリリース
そして再び風が増して
静かにこの釣行を終えました
虹色の怪人からのコンタクトは
次回にお預け
本流から出された
嬉しい宿題を持ち帰って
再びこの川に戻ります
釣りは
想像することや釣れないことも
楽しみのひとつ
自然から出される
多くの宿題を紐解いていくこと
自分なりの答えを出していくこと
それも大いなる楽しみ
そんな宿題が山積みで
想像しているだけで楽しい
どんな釣りのスタイルも
生まれて来た経緯は
自己のスタイルの追求
まだまだ人真似しか出来ていない自分は
自己のスタイルを探す楽しみを
この場所で詰めていけたらと思います
そんな川で出会えた
Hさん、TAKさん、Fさんに
最大の感謝!
また水辺でお会いできる日まで
by fourseasonss
| 2013-04-22 13:19
| 本流釣行