2014年 03月 24日
9 DRAGON ~桜の聖地~ |
「桜の聖地」
随分以前から、そう聞いていたこの川に
気の合う仲間と訪問できる機会が出来た。
「何が聖地なのか?」
そこを訪れたらわかると思って
全く状況が分からない状態で、過去に旅行がてらルアーで訪れたことはあった
ポイントもわからない状態で、通り道に通ったくらいの感覚で立ち寄ったのだが
その時はまだ、全くその姿も見えなかったことを覚えている。
ポイントは様々な複合したポイントが点在し
景色、水色、フィールドの状態
どれを取っても素晴らしい
釣果としては、確かにルアーのほうが断然有利にも見える流れは
フライにとってはテクニカルであることは一目でわかる
この地に永年訪れるフライマンは
日本にフライが浸透する初期から
この川を通じて、フライの世界を見てきた方々ばかり
エキスパートと呼ばれる方々すら
この地に来るとビギナーになれるというほど
この川には「何か」があると感じるものがあった
釣行が終われば
釣り人同志が声を掛け合い
上手い酒を飲みながら
上手いものを食う
上手いものには
笑顔の絶えない会話が弾み
あっという間に時間が過ぎて
横になれば疲労した体を
一瞬にして夢の中へと運んでいく
私がよく訪れる
北の大地でも
どんなフィールドでも
それは同じだが
爆発した釣果などはまれなこの地では
どんな人々も
「平等」
に感じさせる
そもそも
人は、皆平等の立場でなくてはいけない
人が人を差別することも
やれ自分がすごいだの
やれとなりはこうだの
そんなことよりも大事なもの
釣りなんて
上手い 下手もあるが
それよりも、もっと大事なことがたくさんある
純粋に魚のことを思い
純粋に川を労わり
純粋に人を労わる気持ち
どれを取ってもこの川は
「何か」をアングラーに問いかけて来る気がした
魚を大事に思う有志が集い
この川を心から大事にしている
心からその行動に感動
全てを総合して
この川に何があるのかと感じ
何故「桜の聖地」なのかを改めて考えてみる
きっとそれは
「幸せになる場所を、心から作る」
心意気
そして
「どんな人でも平等」
であることの大事さを気付かせてくれるからかと
勝手に私は感じた釣行となった
魚からのコンタクトは
「逃げた魚は大きい」とはよく言ったもので
数回のコンタクト以外
私にはその姿を見せてはくれなかった
しかし、釣果よりも
何十倍も大事な
「素晴らしい心意気」というものを聖地から感じたようにも思えた
この川はいつまで私に修行をさせてくれることか
次はいつ来れるのか
全く先は読めない
それでもまたこの場所に戻ってきたい
そう感じさせる
「桜の聖地」
が確かに存在していた
必ずまた私も遡上して来よう
by fourseasonss
| 2014-03-24 16:28
| 本流釣行